介護職にストレスを感じるのは甘えではない|原因や対処法を解説

「介護職はストレスを感じやすい」こう感じている方は多いのではないでしょうか。

人と直接触れ合う仕事であるため、職員同士の人間関係や人手不足によるハードワークなどが理由となってストレスを感じてしまうことがあります。

本記事では、介護職にストレスを感じる方に向けて原因と対処方法を解説します。

ぜひ、本記事を参考にしてください。

介護職が精神的なストレスを感じる理由

1.仕事の負担量の多さ

介護業界は全体的にニーズが大きくなっているにも関わらず働く人員が少ないのが現状です。

そのため介護職一人一人の負担が多く、それがストレスの原因となっています。

人手不足は現場で働くスタッフに大きな負担をかけることになります。

人員不足が加速している施設では夜勤は1人で施設の仕事を全て行わなくてはいけない場所もあります。

そうなった場合体調が悪いことやその他の理由でも休むことができず、これは単に仕事が多いこと以上に大きなストレスにつながります。

2.利用者の方とのすれ違い

認知症の方とのコミュニケーションは他の接客業等とは比べ物にならないほど難易度が高いものです。

なかなか心を開いてもらえず、心ない言葉を浴びせられてしまうことも多々あります。

ただでさえ仕事が多く一人一人に時間を作ることが難しいため、この利用者の方とのすれ違いも介護職の精神的ストレスが大きい理由の一つです。

介護職がストレスを感じるのは決して甘えではない

介護職に勤めていると日々ストレスにさらされることとなり、時には仕事を投げ出したくなるような時があるかもしれません。

そしてそれが自分のストレスに対する耐性がないのが原因だと自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。

しかしそれは珍しいことではありません。令和3年に厚生労働省が発表した「過労死などの労災補償状況」によると介護職は精神障害の請求件数の多い職種として上位15職中3位という結果になっており、介護職の精神的負担が他の職種に比べて大きいのは明らかです。

これは介護業界全体の課題であり、決して自分を責める必要はありません。

介護職の燃え尽き症候群

燃え尽き症候群とは?

燃え尽き症候群とは、今まで仕事に夢中になり働いていた人が自分の中の目標を達成することでまるで燃え尽きたかのように仕事への向き合い方が雑になってしまうことです。

介護職の場合、燃え尽き症候群になることで突然利用者さんに対して雑な接し方になったり、露骨に不機嫌な態度をとってしまうといったことがあるようです。

燃え尽き症候群の原因

燃え尽き症候群の原因として一番多く挙げられるのはストレスです。

しかしそのきっかけは様々で、「仕事へのプレッシャーが大きい」「新しく始める作業が進まない」「思ったような結果が得られない」等が挙げられます。

燃え尽き症候群になりやすい人の特徴

仕事に対して責任感が強い人、高い理想を持っている人ほど前述したような些細なきっかけで燃え尽き症候群になってしまいやすいと言われています。

介護職はストレスのかかりやすい職業のため、たまには息抜きをしないとある日突然燃え尽き症候群になってしまうことがあるようです。

燃え尽き症候群になってしまった場合の対応

燃え尽き症候群になってしまった場合は、休まないことには治ることはありません。

やる気のない状態で無理やり頑張って徐々に治るようなことはないと言えるでしょう。

ストレスで精神的に辛い状態が続く時は休職して自分の時間を作ることや、あまりに症状が悪い場合には精神科に行き、専門家のアドバイスを受けることも大切です。

それでも治らない場合は転職も視野に入れるべきでしょう。

転職を検討する

介護の仕事はハードであり、その負担はかなり大きいものです。

しかしそのストレスの原因はなんだったのでしょうか。

もしかしたら他の施設ではそのストレスの原因は軽減されるかもしれません。

ストレスの原因を考え、そのストレスがない職場を探してみると今よりももっとポジティブに業務に集中できるかもしれません。

介護職として働くメリット

真っ直ぐな感謝を受け取ることができる

介護職としてのやりがいは、利用者さんやご家族の方から「ありがとう」と感謝の言葉をもらえることです。

仕事にはやりがいがないと続きません。直接感謝の言葉をもらうことはやりがいを感じることになると思います。

自分の仕事が誰かの役になっていることを肌で感じることができる職業であることは大きなメリットであるでしょう。

学歴・職歴・資格に関係なくキャリアを築くことができる

介護職には無資格・未経験であっても働くことができる仕事があります。

また、働きながら資格を取得すれば学歴やそれまでの職歴に関係なくスキルを身につけられます。

介護経験がなくても、「誰かを助けたい」「役に立ちたい」という気持ちが仕事に活かせます。

まとめ

本記事では、介護職にストレスを感じる方に向けて原因と対処方法を解説しました。

人と人が直接接しあう仕事であるため、ストレスを感じることは仕方がありません。

精神的苦痛やストレスを感じたら、しっかりと休息をとり心を休ませましょう。また、転職を考えることは決してマイナスなことではありません。

ぜひ、本記事を参考にしてください。