介護老人保健施設での仕事内容は?給料や働くメリットも併せて解説

介護老人保健施設とは介護保険が適用される介護保険施設の一つで、高齢者の自立を支援し、在宅復帰を目指す施設です。

本記事では、介護老人保健施設での仕事内容を詳しく解説します。

ぜひ参考にしてください。

介護老人保健施設とは?

介護老人保健施設とは介護保険が適用される介護保険施設の一つで、高齢者の自立を支援し、在宅復帰を目指す施設です。

要介護1以上の高齢者が自宅復帰するまでのリハビリを担っているというわけです。

医療体制が整備されており、身体介護以外に医療サービスを受けることができることも特徴の一つです。

全国に約4,500施設あります。

介護老人保健施設の人員配置

・医師:入所者100人に対して常勤1人以上
・看護師・准看護師:入居者3人に対して1人以上(看護・介護職員の7分の2が標準)
・介護職員:入所者3人に対して1人以上(看護・介護職員の7分の5が標準)
・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士:入所者100人に対していずれか1人以上
・介護支援専門員:1人以上
・栄養士:入所者100人以上の場合、1人以上
・支援相談員:常勤1人以上(入居者100人に対して1以上)
・薬剤師:施設によって決まる
・調理員/事務員/その他従業員:施設によって決まる

上記の人員配置が定められています。

短期間での在宅復帰を目指す施設ですので、専門的な役職の配置が多いです。

介護老人保健施設の仕事内容

介護老人保健施設では、介護が主な仕事内容です。

食事の支援、洗濯、掃除、歩行支援・高齢者の身体的な状態を観察し、必要な治療を行う仕事もあります。

また、医師やリハビリの専門職と連携を図り、サポートしていくことも介護職に求められる仕事の一つです。

身体介護

具体的には、入浴や排泄などの介助をする身体介護をすることが多いです。

入居者の生活をサポートする業務になります。

食事介護

要介護度の高い入居者が比較的多いため、食事の介助や喉詰まりを予防するための注意は欠かせません。

入居者の多くは食事の時間を楽しみにしています。素敵な時間に過ごしていただくために何気ない会話をするスキルも求められます。

健康管理

入居者の健康をチェックして医師へ報告します。

定期的なラジオ体操や運動を行うことも健康維持のために必要です。

食事の摂取量の確認、血圧や体温の測定、床ずれのチェックといった健康管理も介護士の業務です。

ご家族への報告

入居者のご家族から問い合わせがあれば報告しなければなりません。

心地よく預けていただくためにも、良い関係性を築くことは重要です。

健康リハビリ

本格的なリハビリは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が行いますが、日常生活を通して生活リハビリを行っていくことは介護職でも可能です。

介護老人保健施設の給与

厚生労働省によれば、介護老人保健施設で働く介護職員の平均給与額は338,920円です。

他の施設形態と比較しても、介護老人保健施設の平均給与は高いです。

介護サービスに加えて医療サービスが求められることも給与が高い理由です。

介護老人保健施設で働くメリット

医療ケアやリハビリ関する知識や経験を得ることができる

看護師や理学療法士など他の専門スタッフとの連携が多いので、他職種の専門領域を学びながら介護スキルを向上させることができます。

医療ケアやリハビリに対して正しい理解ができると、利用者さんの介助をする際に役立てられます。

他の介護施設に比べて身体的な負担が少ない

在宅復帰を目指したリハビリ業務がメインになってくるので、入居者の介護度は低い傾向にあり、身体的な負担が少ない場合が多いです。

今後介護職として転職を考えている初心者の方や体力に自信がない方にお勧めです。

医師や看護師が常駐しているので、介護業務に集中できる

医師や看護師が常駐しているため、入居者の容態の急変にも直ちに対応することができます。

そのため、医療面の負担が少なく介護業務に集中することができます。

目標に向かってまっすぐ取り組むことができることは仕事のやりがいにもつながります。

介護老人保健施設で働くデメリット

長期的なケアが難しい

介護老人保健施設は在宅復帰を目指した短期のケアをする施設であるため、一人一人に対して長期的なケアをしたいという方には不向きである可能性があります。

娯楽やレクリエーション企画は少ない

介護老人保健施設は利用者さんの在宅復帰を目指しているため、イベントやレクリエーションの実施が少なめです。

息抜きをする時間でもあるため、業務内容が物足りなく感じてしまうかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

本記事では、介護老人保健施設での仕事内容を詳しく解説しました。

介護老人保健施設では、医療ケアやリハビリ関する知識や経験を得ることができることや他の介護施設に比べて身体的な負担が少ないことなどの働くメリットがあります。

ぜひ、今後の就職や転職にお役立てください。

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