デイサービス(通所介護)は利用者が日帰りで施設に通い、入浴・食事・レクリエーションなどを受ける事業所です。入所型施設とは仕事のリズムも求められるスキルも異なります。夜勤がない、レクの比重が大きい、送迎がある。デイサービスの1日の流れと業務内容をまとめました。
デイサービスとは
デイサービスは介護保険の居宅サービスのひとつ。正式名称は通所介護です。
通所介護の基本
利用者は自宅から事業所に通い、日中の数時間を過ごします。入浴、食事、機能訓練、レクリエーションを受けて夕方に帰宅する流れ。
目的は利用者の心身機能の維持と、在宅介護をしているご家族の負担軽減です。利用者にとっては外出と社会交流の場でもあります。
デイサービスの種類
デイサービスにはいくつかの種類があります。
一般的なデイサービスは定員10〜30名程度で、入浴・食事・レクが中心。小規模デイサービスは定員18名以下で家庭的な雰囲気のケアを行います。
リハビリ特化型は機能訓練に重点を置き、入浴や食事の提供がないことも。半日型で午前・午後の2部制を採る事業所が多い。認知症対応型は認知症の方を対象にした定員12名以下の少人数制です。
デイサービスの1日の流れ
一般的なデイサービスのタイムラインです。
午前(送迎・バイタル・入浴)
- 8:30 職員出勤・準備・朝礼
- 9:00 送迎車で利用者を迎えに出発
- 9:30 到着・バイタルサイン測定
- 10:00 入浴介助(順番に対応)
- 11:00 入浴後の方から体操・個別機能訓練
- 12:00 昼食・口腔ケア
午前のメインは送迎と入浴。利用者の自宅まで車で迎えに行き、乗降を介助します。入浴は1人ずつ順番に行うため、午前いっぱいかかる事業所が大半です。
午後(レク・おやつ・送迎)
- 13:00 レクリエーション
- 14:30 おやつ・休憩
- 15:00 帰りの体操・連絡帳の記入
- 15:30 送迎出発
- 16:30 事業所に戻り、片付け・記録作成
- 17:30 退勤
午後はレクと送迎が中心。レクの企画・準備・進行はデイサービス独自の業務で、入所型施設にはないウェイトの大きさです。レクのアイデアは介護レクリエーションのネタ集にまとめています。
デイサービス職員の主な業務
デイサービスならではの業務を4つ整理します。
送迎業務
利用者の自宅と事業所の間を送迎車で送り迎えする業務です。運転だけでなく、自宅玄関での乗車・降車の介助、車いすの積み降ろしも含まれます。
普通自動車運転免許があれば担当可能。送迎ルートの把握、時間管理、安全運転が求められます。
送迎専門のドライバーを配置している事業所もありますが、介護職が兼務するケースが多い。運転に不安がある場合は面接時に確認してください。
入浴介助
自宅での入浴が難しい利用者にとって、デイサービスの入浴は貴重な機会です。一般浴と個浴があり、身体の状態に応じて機械浴(リフト浴・ストレッチャー浴)を使う場合も。
入浴時は皮膚の観察ができるタイミングでもあります。新たな傷、発赤、褥瘡の兆候を確認して看護師に報告するのも重要な業務です。
レクリエーション
デイサービスでは毎日レクの時間があります。集団レクと個別の機能訓練を組み合わせるのが一般的。
企画・準備・進行をすべて担当するため、入所型施設よりレクに割くエネルギーが大きくなります。苦手意識を持つ方もいますが、利用者の笑顔や反応が直接返ってくるので、やりがいの大きい業務です。
連絡帳の記入
利用者ごとに連絡帳を作成し、当日の体調、食事量、入浴の有無、レクへの参加状況、特記事項を記載します。ご家族が毎日確認するものなので、正確で分かりやすい記述が求められます。
記録の書き方は介護記録の書き方を参照してください。
施設介護(入所型)との違い
特養や老健などの入所型施設と比較します。
日勤中心で夜勤がない
デイサービス最大の特徴は夜勤がないこと。営業時間は8:30〜17:30前後で、日勤のみの勤務体制です。
夜勤手当は見込めませんが、生活リズムが安定します。体力面や家庭との両立を重視する方には大きなメリットです。お泊まりデイを併設する事業所では例外的に夜勤が発生する場合もあります。
介護度が比較的低い
利用者は要介護1〜2が中心で、入所型施設より介護度が低い傾向です。自立歩行ができる方、会話ができる方が多い。
身体介護の負担は軽い反面、利用者との会話やコミュニケーションの時間が長くなります。
レクと送迎の比重が大きい
入所型施設の業務の中心は食事・排泄・入浴の三大介助。デイサービスではそれに加えて、レクリエーションと送迎が大きな柱になります。
レクの企画力、進行力、送迎の運転スキル。デイサービスならではの能力が求められます。
施設形態ごとの比較は特養・老健・有料の違いを参照してください。
デイサービスが向いている人
日勤のみで働きたい人、利用者と会話を楽しみながらケアしたい人、レクの企画や運営が好きな人、車の運転が苦にならない人。
反対に、身体介護のスキルを集中的に磨きたい人、夜勤手当で収入を上げたい人は入所型施設のほうが合っています。
まとめ
デイサービスは夜勤なし・日勤中心の働き方で、レクリエーションと送迎が業務の大きな柱。介護度が比較的低い利用者が多く、コミュニケーションの時間が長い職場です。
生活リズムを安定させたい方、利用者との関わりを楽しめる方に向いています。
